
皆様こんにちは。6月、毎年お伝えしているのですが、湿気と戦う時期がやってまいりました。きれいなストレートヘアの方を見るたびに、「うらやましい!」と思う、くせっ毛の私の今日この頃です。
最近、いろんなところで、「声」をほめられることがあって、とてもうれしい気持ちになっています。その声を活かして、絵本を楽しめるのでは!?と思ったところ、「歌が出てくる絵本」があるじゃないかと思い立ちました。
わらべうたの本も紹介したことがありましたが、それとはまた違って、童謡をモチーフにした絵本たちです。
まず1冊目は、『とらのこさんきょうだい かえうたかえうたこいのぼり』(※1)です。こいのぼりの時期はすっかり過ぎ去ってしまいましたが、ぜひ紹介させてください。
この絵本は「とらのこさんきょうだい」が登場するこいのぼりに関する絵本です。こいのぼりといえば「屋根よーりーたーかーい♪」というフレーズがすぐに思いつくのではないでしょうか。
確かに屋根より高いこいのぼりからスタートするんですが、この絵本は、そこで終わりません。どんどんシチュエーションに合わせて歌が変化します。それがまた面白く、歌いながら読み進めると、次はどうなるかと、子どもたちの目もくぎ付けです。石井聖岳さんのダイナミックながら、かわいらしい絵と、楽しくリズミカルなストーリーあってのことだと思います。
我が家でもこの絵本を子どもたちと楽しんだ思い出がよみがえります。庭でゆうゆうと泳ぐこいのぼりを見ながら、何度も「読んで!」とせがまれて、読んでいました。「うちのこいのぼりはふつうだね」という子どもたちの名言もいただきました(笑)。
季節の絵本ですが、ぜひお手に取ってみてください。
2冊目は、『おばけなんてないさ』(※2)です。この絵本を手掛けたせなけいこさんは、この本のあとがきに「今回に限ってみんなのよく知っている童謡を題材にしたのは、(中略)私の生活にとけこんだ大好きな歌だったからです。」とあります。
そう、この童謡は、とても明るくてリズミカルな元気のいいメロディーです。一方、歌詞は「おばけはいないよ」と自分を鼓舞しつつ、「でもちょっと怖い」という本音を、せなさんの作品がとてもわかりやすく表現してくれている絵本です。
巻末には歌詞と楽譜もついています。ぜひ歌も絵本も楽しんでいただけたら嬉しいです。
3冊目は、『ボートにのって』(※3)です。この絵本は全部で5冊出ている「うららちゃんののりものえほん」シリーズの1冊です。
うららちゃんがお父さんとボートに乗っていると、とってもいい気持ちになって、お父さんはちょっとお昼寝です。うららちゃんが春の陽気に誘われて、歌を歌うと、なんと、いろんな動物たちが現れて、いつの間にかボートがいっぱいになりました。そんな時、お父さんが目を覚まして、みんなは池に戻っていきます。
この絵本の中で、うららちゃんは、全部で5つの童謡を歌ってくれます。そして、それにちなんだお友達、ちょうちょう、かえる、かめ、こい、あひるが登場します。お友達が登場するたびに、うららちゃんが楽しそうに笑顔になるのがとてもかわいらしくて、大好きなところです。とよたかずひこさんのシンプルな絵と色づかいが想像力を膨らませてくれて、歌もお話も楽しめる絵本です。ちなみに登場する歌の楽譜が付録としてついていますので、知らない童謡が出てきても安心です。
先ほど1冊目に紹介した『かえうたかえうたこいのぼり』でもお伝えしましたが、うちの子たちは、絵本に歌が出てくるととても喜んで、何度も何度もリピート!とよたかずひこさんの作品は、「うららちゃん」シリーズだけではなく、うちの子たちのお気に入りでした。なかでも、「おうたの本読んで!」というのは、この『ボートにのって』のことで、何回も歌って、読んで、味わった絵本です。
子どものころに歌ったり聞いたりした歌は、大人になってもなんとなく覚えていて、歌えるように思います。今、わが子たちが聞いている歌は、全く違うスピードと曲調のものですが、きっと、絵本に登場した歌を歌うと反応してくれるんじゃないかと思っています。もうすっかり大きくなった子どもたちですが、今度家に帰ってきたら、久しぶりに読んで歌ってみようかな。
design pondt.com テンプレート
とよたかずひこ 作・絵
アリス館,1997